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ジャンル別ベースアレンジ⑥:ラテンのベースアレンジ&打込みテクニック!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ラテンのベースアレンジ&打込みテクニックについて解説していきます。

  • ラテンにおけるベースラインの特徴
  • ラテンのサウンドメイク
  • ラテンのベースライン例

他のジャンルにはない独特のリズムパターンを持つラテン。

その特徴はベースラインにも色濃く現れています。

そんなラテンのベースについて詳しく解説していきますので、バッチリマスターしていきましょう!

 

ジャンル別ベースアレンジ⑥:ラテンのベースアレンジ&打込みテクニック!

ジャンル別ベースアレンジ⑥:ラテンのベースアレンジ&打込みテクニック!

ラテンにおけるベースラインの特徴

まずは、ラテンにおけるベースラインの特徴を見ていきましょう。

【ラテンにおけるベースの特徴】

  • 2拍目ウラ&4拍目を主体とした特徴的なリズム
  • 終始シンコペーションするのがキモ

ラテンのベースは、2拍目ウラと4拍目のみリズムを刻みます

この特徴はラテンのドラム(キック)にも見られるもので、ラテンらしい雰囲気を醸し出す上で重要なものとなっています。

また、その特徴的なリズムからベースは常にシンコペーションし続けるのもポイント。

ラテンというジャンルそのものやリズムの特徴については以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご活用ください。

ラテンのサウンドメイク

ラテンにおいても、基本的にはアップライトベースによる演奏を前提に考えると良いでしょう。

ジャズとは違って必ずしもアップライト一択というわけではありませんが、アコースティックなアンプラグド感を演出する上で一役買ってくれること間違いなしです。

音作りにおいては、カントリー・ロックンロールの記事でご紹介したものと全く同じものとなりますが、念のため再掲しておきます。

■ 音源の設定

MODO Bassにはアップライトベースが収録されていませんので、Trilianを使って解説していきます。

今回は「Trilian Ac 1」というアップライトベース音源を使いました。

音色名に「True Staccato」と書いてあるものを選びましたが、このプリセットではミュートなどのゴーストノートが低音側の鍵盤にあらかじめ割り当てられているものです。

細かいゴーストノートをサクサクと入力することができるのでオススメです。

音源の設定

■ アンプ&エフェクターの設定

次に、エフェクト周りをみていきましょう。

まずはイコライザーで周波数バランスを調整していきます。

Trilianのアップライトベースは想像以上に中低域のボリューム感が大きく、大胆にカットしないとモヤモヤしたサウンドになってしまいます。

今回はダイナミックEQを使って、中低域が膨らんだ時のみカットされるよう調整しました。

また、アップライトらしい弦のプリプリ感を補強する上で、中高域も大胆にブーストしています。

ここまで過激なEQをかけるのはなかなかに勇気がいるものですが、理想のサウンドを明確に思い描きながら正しく処理できていれば問題ありません。

ダイナミックEQの設定

EQでの調整が済んだら、コンプレッサーでダイナミックレンジを整えて完成です。

コンプレッサーの設定

ラテンのベースライン例

ラテンのベースライン例を3パターン見ていきましょう。

■ パターン①

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

ラテンの中でも比較的新しい「ソンゴ」というリズムパターンにのせた王道ベースラインです。

2拍目ウラと4拍目を基調としたリズムが特徴的ですね。

それにより、常にシンコペーションし続ける様子がお分かりいただけると思います。

打込みのポイント

その他のジャンル同様、これまで解説した各種打込みテクニックにならって打込めばOKです。

特筆すべき点としては、2拍目ウラはやや食い気味に打込むことでよりラテンらしいグルーヴ感が生まれます。

休符にはゴーストノートをあしらってノリをプラスしましょう。

■ パターン②

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらは、ベーシックなラテンのリズムに王道パターンのベースをのせたものです。

2拍目ウラ&4拍目のリズムはそのままに、循環コードによる明るい雰囲気が特徴となっています。

打込みのポイント

こちらも基本的な打込みテクニックに忠実に打込んでいきましょう。

パターン①同様、2拍目ウラはやや食い気味に、休符にはゴーストノートをあしらってグルーヴをプラスしましょう。

■ パターン③

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらは、「アフロ・キューバン・ジャズ」というラテンのリズムを取り入れたジャズで演奏されるパターンです。

本来のラテンとは違い終始シンコペーションするわけではありませんが、それでも8分ウラを中心に積極的なシンコペーションが盛り込まれていますね。

キックがシンプルな分、ベースのリズムがグルーヴを形成するのに大きな役割を持っています。

打込みのポイント

こちらも基本に忠実に打込みましょう。

特筆すべき点としては、1小節目と3小節目のシンコペーションはやや食い気味に打込むことでグルーヴィーさが増します。

例によって、休符部分にはゴーストノートをあしらってノリをプラスしていきましょう。

まとめ

というわけで、ラテンのベースラインについて詳しく解説しました。

2拍目ウラと4拍目を基調としたシンコペーションによるリズムが特徴的でしたね。

数あるジャンルの中でもとくに面白いリズムを持ったジャンルですので、その特徴をしっかり理解して自在に使いこなせるようトレーニングしていきましょう!

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