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ジャンル別ベースアレンジ⑤:ジャズのベースアレンジ&打込みテクニック!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ジャズのベースアレンジ&打込みテクニックについて解説していきます。

  • ジャズにおけるベースラインの特徴
  • ジャズのサウンドメイク
  • ジャズのベースライン例

ウッドベースによる流れるようなウォーキングベースは、ジャズの代名詞といっても過言ではないほどに独特の存在感を持っています。

その特徴やさまざまなベースライン例を詳しくご紹介していきますので、楽しく学んでいきましょう!

 

ジャンル別ベースアレンジ⑤:ジャズのベースアレンジ&打込みテクニック!

ジャンル別ベースアレンジ⑤:ジャズのベースアレンジ&打込みテクニック!

ジャズにおけるベースラインの特徴

まずは、ジャズにおけるベースラインの特徴を見ていきましょう。

【ジャズにおけるベースの特徴】

  • 4ビートを基調としたウォーキングベース
  • キックの代わりにリズム隊の最低音を受け持つ

やはりジャズといえば4ビートを基調としたウォーキングベースが最大の特徴です。

もちろん、ウォーキングベース以外のパターンを演奏することも少なくありませんが、ジャズらしいベースを作りたいならば真っ先に候補にあげたい独特のスタイルとなっています。

また、ジャズドラムではキックを積極的に踏むことはそう多くはありません。

その代わり、ベースがリズム隊の最低音パートとなってバンド全体を引っ張っていくことになりますので覚えておきましょう。

ジャズというジャンルそのものやリズムに関する特徴は以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

ジャズのサウンドメイク

ジャズでは原則として、アップライトベースを使った演奏を行います。

フュージョンなどではエレキベースを用いることも多いですが、王道スタイルのジャズではアップライトベース一択で考えて差し支えないでしょう。

音作りに関してはカントリー・ロックンロールの記事で解説したものと全く同一ではありますが、念のためこちらにも再掲しておきます。

■ 音源の設定

MODO Bassにはアップライトベースが収録されていませんので、Trilianを使って解説していきます。

今回は「Trilian Ac 1」というアップライトベース音源を使いました。

音色名に「True Staccato」と書いてあるものを選びましたが、このプリセットではミュートなどのゴーストノートが低音側の鍵盤にあらかじめ割り当てられているものです。

細かいゴーストノートをサクサクと入力することができるのでオススメです。

音源の設定

■ アンプ&エフェクターの設定

次に、エフェクト周りをみていきましょう。

まずはイコライザーで周波数バランスを調整していきます。

Trilianのアップライトベースは想像以上に中低域のボリューム感が大きく、大胆にカットしないとモヤモヤしたサウンドになってしまいます。

今回はダイナミックEQを使って、中低域が膨らんだ時のみカットされるよう調整しました。

また、アップライトらしい弦のプリプリ感を補強する上で、中高域も大胆にブーストしています。

ここまで過激なEQをかけるのはなかなかに勇気がいるものですが、理想のサウンドを明確に思い描きながら正しく処理できていれば問題ありません。

ダイナミックEQの設定

EQでの調整が済んだら、コンプレッサーでダイナミックレンジを整えて完成です。

コンプレッサーの設定

ジャズのベースライン例

ジャズのベースライン例を3パターン見ていきましょう。

■ パターン①

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

スウィング・ジャズのリズムに乗せた王道のウォーキングベースですね。

ジャズは基本的にシャッフル・ビートによる3連ノリのリズムとなりますので覚えておきましょう。

4分音符が連続するだけの極めてシンプルなリズムですが、その分コードスケールやアプローチノートによる滑らかなライン作りに注力すると良いでしょう。

打込みのポイント

原則的にはこれまで解説した各種打込みテクニックにならって打込めばOKです。

よりジャズらしいウォーキングベースに仕上げるためのコツとしては、4分音符の合間(3連ウラ)にごく短いコードトーンを配置することです。

単調な4分音符の刻みの中に3連ノリが加わることで、一層グルーヴィーなベースに仕上がります。

入れる箇所は完全にランダムとなっていますので、心地よいグルーヴを感じられる場所に配置すると良いでしょう。

■ パターン②

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらはモダン・ジャズを意識したベースラインです。

スウィング・ジャズ、モダン・ジャズ問わず、ジャズのベースではウォーキングベースが第1の選択肢となりますが、上記のようにキックのリズムに合わせたパターンを演奏することも少なくありません。

この時、キックはアクセント部分だけで踏むのが鉄則ですので、それを補完するようにベースでリズム感をプラスすると良いでしょう。

打込みのポイント

こちらも基本的な打込みテクニックに忠実に打込んでいきましょう。

特筆すべき点はとくにありませんが、強いていうならば各ノートのデュレーション(音の切れぎわ)には注意を払いましょう

ちょっとした調整でグルーヴが大きく変わります。

■ パターン③

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

最後にご紹介するのは、3拍子のジャズ・ワルツスタイルです。

2小節目と4小節目は4分音符によるウォーキングとなっていますが、1小節目と3小節目は8分ウラ(スウィングしているので実質3連ウラ)のシンコペーションを配置することでよりグルーヴィーなフレーズになっています。

リフのように同じリズムを繰り返すのも有効な手段です。

打込みのポイント

こちらも基本に忠実に打込みましょう。

パターン①同様、ところどころ3連ウラに短いコードトーンを配置してグルーヴをプラスすると良いでしょう。

休符部分にゴーストノートをあしらうことで、さらにグルーヴ感が増すのでオススメです。

まとめ

というわけで、ジャズのベースラインについて詳しく解説しました。

4ビートによるウォーキングベースが基本スタイルとなりますが、そのほかにもさまざまなベースラインを聴くことができます。

今日の記事を参考にジャズの名曲を研究してみることで引き出しが広がっていくと思いますので、ぜひご活用いただければ幸いです。

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