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ジャンル別ベースアレンジ④:カントリー・ロックンロールのベースアレンジ&打込みテクニック!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、カントリー・ロックンロールのベースアレンジ&打込みテクニックについて解説していきます。

  • カントリー・ロックンロールにおけるベースラインの特徴
  • カントリー・ロックンロールのサウンドメイク
  • カントリーのベースライン例
  • ロックンロールのベースライン例

ブルースとは対照的に白人由来のジャンルであるカントリーとロックンロール。

一方で、ブルースからの影響も色濃く受け継いでおり、共通する特徴も見られます。

とくにロックンロールはブルースの影響が強いジャンルですので、両者を比較しながら学習するとより楽しめるかと思います。

ぜひご活用ください!

 

ジャンル別ベースアレンジ④:カントリー・ロックンロールのベースアレンジ&打込みテクニック!

ジャンル別ベースアレンジ④:カントリー・ロックンロールのベースアレンジ&打込みテクニック!

カントリー・ロックンロールにおけるベースラインの特徴

まずは、カントリー・ロックンロールにおけるベースラインの特徴をそれぞれご説明していきます。

■ カントリーにおけるベースラインの特徴

カントリーのベースラインでは、2ビートのリズムを基調にルートと5thを繰り返す演奏が中心となります。

【カントリーにおけるベースの特徴】

  • 2ビートのリズム
  • ルートと5thを交互に演奏するスタイル

マーチングバンドのチューバをイメージさせる軽快なベースラインが特徴。

とくに、ダブル・タイム(倍テン)での演奏は軽快さがアップして、楽曲がより明るい雰囲気になります。

カントリーの特徴やリズムについては以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

■ ロックンロールにおけるベースラインの特徴

ロックンロールでは、オーソドックスな8ビートの上でブルース由来のアルペジオ系フレーズを演奏するのが大きな特徴です。

【ロックンロールにおけるベースの特徴】

  • 8ビートのリズム
  • ブルース由来のアルペジオ系フレーズ

ブルースから派生したロックンロールでは、ベースラインもブルースに似たフレーズを使う傾向がありますので覚えておきましょう。

詳しくは後ほど「ロックンロールのベースライン例」でご紹介します。

ロックンロールの特徴やリズムについては以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

カントリー・ロックンロールのサウンドメイク

初期のカントリー・ロックンロールでは、アップライトベースを使って演奏していました。

したがって、今回はアップライトベースを使ったサウンドメイクについてご紹介していきます。

■ 音源の設定

MODO Bassにはアップライトベースが収録されていませんので、Trilianを使って解説していきます。

今回は「Trilian Ac 1」というアップライトベース音源を使いました。

音色名に「True Staccato」と書いてあるものを選びましたが、このプリセットではミュートなどのゴーストノートが低音側の鍵盤にあらかじめ割り当てられているものです。

細かいゴーストノートをサクサクと入力することができるのでオススメです。

音源の設定

■ アンプ&エフェクターの設定

次に、エフェクト周りをみていきましょう。

まずはイコライザーで周波数バランスを調整していきます。

Trilianのアップライトベースは想像以上に中低域のボリューム感が大きく、大胆にカットしないとモヤモヤしたサウンドになってしまいます。

今回はダイナミックEQを使って、中低域が膨らんだ時のみカットされるよう調整しました。

また、アップライトらしい弦のプリプリ感を補強する上で、中高域も大胆にブーストしています。

ここまで過激なEQをかけるのはなかなかに勇気がいるものですが、理想のサウンドを明確に思い描きながら正しく処理できていれば問題ありません。

ダイナミックEQの設定

EQでの調整が済んだら、コンプレッサーでダイナミックレンジを整えて完成です。

コンプレッサーの設定

カントリーのベースライン例

ここからは各種ベースラインを見ていきましょう。

カントリーのベースライン例を3パターンご用意しました。

■ パターン①

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

最も基本となる2ビートのパターンです。

各コードのルートと5thを交互に演奏するのがポイントになります。

コードチェンジの際には、ルート同士をコードスケールで滑らかにつなぐと良いでしょう。

打込みのポイント

これまで同様、各種打込みテクニックにならって打込みます。

特筆すべきポイントとしては、2分音符のノートを切るタイミングです。

ドラムが3連符主体のシャッフルで演奏されていますので、ベースのノートを切る際には3連ウラのタイミングをねらいます。

こうすることで、休符からも3連符のリズムを感じることができるようになります。

また、ノートオフのタイミングにはゴーストノートをあしらうことでよりグルーヴ感が増すでしょう。

■ パターン②

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらはダブル・タイムの軽快なカントリースタイルです。

リズムの取り方が倍になっただけで、基本的なラインの構造はパターン①と変わりません。

打込みのポイント

こちらも基本的な打込みテクニックに忠実に打込んでいきましょう。

パターン①と違ってドラムがシャッフルしていませんので、ノートを切るタイミングもストレートな8分ウラ付近を狙ってOKです。

(8分ちょうどよりは若干長めに設定すると適度に田舎らしさが出て良いでしょう。)

こちらもノートオフのタイミングにゴーストノートをあしらってグルーヴをプラスしましょう。

■ パターン③

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらはジャズ・フューネラルで演奏される「セカンドライン」というリズムパターンに合わせたものです。

キックのリズムに合わせてルートを連打していること以外は、パターン①&②と似たような構造になっています。

打込みのポイント

こちらも基本に忠実に打込みましょう。

パターン①&②同様、ノートオフのタイミングでゴーストノートを鳴らすとグルーヴが良くなります。

ロックンロールのベースライン例

続いて、ロックンロールのベースライン例を3パターン見ていきましょう。

■ パターン①

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

ロックンロールの王道スタイルですね。

ブルース由来のアルペジオ系フレーズで軽快なラインを奏でます。

打込みのポイント

こちらも基本に忠実に、オモテ強めウラ弱めのベロシティを心がけましょう。

ただし、ロックンロールの場合は裏ノリの強いビートになりますので、あまりにも差をつけすぎると不自然になってしまいます。

オモテとウラでベロシティの差が「5」程度に収まるような微妙なさじ加減を狙いましょう。

また、ウラ拍は8分音符で強めのスウィングを入れるとそれらしくなります。

■ パターン②

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらもブルース由来のアルペジオ系ラインのバリエーションです。

「7th」の音まで入っているため、よりブルースらしくなりますね。

それ以外はパターン①と大きくは変わりません。

打込みのポイント

こちらもパターン①同様、オモテ強めウラ弱めのベロシティを心がけましょう。(ただし差はつけすぎないこと。)

8分で強めのスウィングを入れる点も同様となります。

■ パターン③

ベース&ドラム

ベースのみ

フレーズの特徴

こちらはシンプルなルート演奏によるパターンとなります。

コードの変わり目はコードスケールアプローチノートを使って滑らかにつなぐことで雰囲気が出ます。

打込みのポイント

こちらも基本に忠実に打込みます。

ノートオフのタイミングにはゴーストノートをあしらってノリをプラスしましょう。

まとめ

というわけで、カントリー・ロックンロールのベースについて詳しく解説しました。

いずれもシンプルなベースラインでしたが、それぞれに明確な特徴があり各ジャンルをイメージづけるパワーを持っていることがお分かりいただけたと思います。

ブルース同様定番パターンをもつ稀有な事例ですので、しっかりマスターしていってくださいね!

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