1. HOME
  2. カリキュラム記事
  3. あらゆるキーへの自然で滑らかな転調を実現!ドミナントコードを使った転調を解説!

あらゆるキーへの自然で滑らかな転調を実現!ドミナントコードを使った転調を解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、各種ドミナントコードを使った転調の方法について解説します。

  • プライマリードミナントを使った転調
  • セカンダリードミナントを使った転調
  • サブスティテュートドミナントを使った転調
  • エクステンデッドドミナントを使った転調

ドミナントコードを活用することで、様々なキーへと変幻自在に転調することが可能になります。

幅広い転調のパターンを簡単に作り出すことができますので、ぜひマスターしてくださいね!

 

各種ドミナントコードを使った転調

各種ドミナントコードを使った転調

通常のドミナント(プライマリードミナント)セカンダリードミナントといった各種ドミナントコードを活用することで、ごく自然で滑らかな転調が可能になります。

ドミナントコードは、キーに対してその位置付けをどう解釈するかによって、以下の3種類の進行が考えられます。

  1. 通常のV7(またはV7/○)と見立てた場合→完全四度上行(完全五度下行)
  2. SubV7と見立てた場合→短二度下行
  3. bVII7と見立てた場合→長二度上行

通常のプライマリードミナント(V7)セカンダリードミナント(V7/○)として扱うならば、完全四度上行(完全五度下行)が基本となるドミナント。

しかし、仮にそのドミナントをサブスティテュートドミナント(SubV7)と見立てることで短二度下のコードへ進行することができますし、あるいはマイナーキーからのモーダルインターチェンジコード(bVII7)と見立てることで、長二度上のコードへ進行することができるわけです。

この特性を利用して、ドミナントコードから様々なキーへ転調することができるという寸法です。

それぞれの用法を見ていきましょう。

プライマリードミナントを使った転調

■ パラレルキー(同主調)への転調

V7を同主調のドミナントとみなし、メジャーキーからマイナーキー(あるいはその逆)へと転調する方法です。

■ V7をSubV7と見立てた転調

V7を転調先のSubV7と見立てることで、半音下行して転調する方法です。

■ V7をbVII7と見立てた転調

V7を転調先のbVII7と見立てることで長二度上行して転調する方法です。

セカンダリードミナントを使った転調

■ V7/○を通常のV7と見立てた転調

セカンダリードミナント転調先のV7と見立てることで完全四度上(完全五度下)のキーへ転調する方法です。

■ V7/○をSubV7と見立てた転調

セカンダリードミナント転調先のSubV7と見立てることで、短二度下のキーへ転調する方法です。

■ V7/○をbVII7と見立てた転調

セカンダリードミナント転調先のbVII7と見立てることで、長二度上のキーへ転調する方法です。

サブスティテュートドミナントを使った転調

■ パラレルキーへの転調

通常のV7同様、パラレルキーへの転調を行う方法です。

■ SubV7(SubV7/○)をV7(V7/○)と見立てた転調

SubV7やSubV7/○を、通常のV7やV7/○と見立てて、完全四度上(完全五度下)のキーへ転調する方法です。

■ SubV7(SubV7/○)をbVII7と見立てた転調

SubV7転調先のbVII7と見立てて、長二度上のキーへ転調する方法です。

エクステンデッドドミナントを使った転調

エクステンデッドドミナントは、ドミナントコードの連続。

いわば、何度も転調を繰り返しているようなコード進行と考えることができますので、これを使った様々な転調方法が考えられます。

例えば以下のようなパターンが考えられます。

■ ノーマルなエクステンデッドドミナントを用いた転調

連続するドミナントコードのいずれかを転調先のV7と見立てて完全四度上(完全五度下)のキーへ転調する方法です。

■ いずれかのドミナントをSubV7化した場合

エクステンデッドドミナントを形成するいずれかのドミナントコードをSubV7することもできます。

■ ツーファイブ化した場合

ツーファイブ化するのも非常に有効な手段です。

■ ツーファイブ化、SubV7化、bVII7化の複合パターン

いずれかのドミナントコードを、ツーファイブ化したり、SubV7化したり、bVII7化したり、様々な変化を与えることももちろん可能です。

 

 

まとめ

というわけで、各種ドミナントコードを用いた転調の方法を解説しました。

ドミナントコードの特性をうまく利用することで、あらゆるキーへの自然な転調が可能になります。

前回の記事でご紹介した「ダイレクトモジュレーション」「ピボットモジュレーション」と合わせて活用することで、実に多様な転調を施すことができるようになります。

これまでの記事を参考に、ぜひご自身のものにしてください!

【オススメ】音大・専門学校レベルのセミナーをスマホ1つで受け放題!月々わずか2,980円から!

作曲・DTMを学びたいけどレッスンに通う時間がない!そんなあなたに朗報!音大・専門学校レベルのセミナーを、スマホ1つで24時間365日受け放題!ご自宅で、外出先で、いつでもどこでも本格的な音楽教育をお楽しみいただけます。国内No.1の豊富なカリキュラムと200時間を超えるセミナーアーカイヴに無制限アクセス!今ならなんと月々わずか2,980円(税込3,278円))から!詳細は以下のボタンをクリック!

 

【登録無料】公式LINEに登録してOTOxNOMAをもっと便利に活用しよう!

公式LINEアカウントには、OTOxNOMAを便利に活用するための機能が満載!あなたにぴったりのカリキュラムを見つけたり、効果的な学習方法を学んだり、最新情報を受け取ったりと、OTOxNOMAを最大限活用するためのヒントが目白押しです。登録は無料!ぜひこの機会にご登録ください!

  LINE@登録バナー