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アレンジの厚みが格段にアップ!フューチャーベースのコードパート作り込み手順&テクニック!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、フューチャーベース制作におけるコードパートのブラッシュアップ作業について解説します。

  • パッドのレイヤー化
  • サチュレーションの付加
  • フィルター処理

など、楽曲全体に厚みを出すために必要な手順とテクニックをお伝えしていきます。

楽曲の中核をなすコードパートが豪華になることで、楽曲全体がより一段とリッチなサウンドに仕上がること間違いなし。

ぜひあなたの楽曲に取り入れてみてください!

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!

データのダウンロードはこちら

こちらの楽曲のパラデータをダウンロードできます。

 

フューチャーベースのコードパート作り込みテクニック!

フューチャーベースのコードパート作り込みテクニック!

コードパートのブラッシュアップ手順は以下の通りです。

  • パッドのレイヤー化
  • サチュレーションの付加
  • フィルター処理

冒頭でもお伝えした通り、コードパートが豪華になることで、楽曲全体の聴きばえも格段にアップします。

早速それぞれのテクニックを解説していきましょう。

パッドのレイヤー化

サウンドに厚みを持たせるために音色をレイヤーすることはよくありますが、シンセの場合とくにパッドはレイヤーをオススメしたい音色です。

というのも、低音から高音までをバランス良く再生できるパッドの音色はそう多くないからです。

ですから、担当する音域に応じて数種類のパッドをブレンドすることで非常にバランスの良いパッドを作ることができるというわけですね。

ぼくはいつも、

  • メインのパッド
  • 低音用のパッド
  • 高音用のパッド
  • 必要に応じてテクスチャー用パッド

3〜4種類をブレンドするようにしています。

それぞれ詳しくみていきましょう。

■ メインのパッド

パッドの中核をなす音色です。

この音色はコードを演奏させることが主な目的で、パッドの中でも音域による音色のバラツキが少ないものを選びます。

フワッとしたパッドらしい音色で、音色的には目立った特色のないものを(いうなれば無難なもの)を選びましょう。

特徴ある音色にしたい場合は、後述する高音用のパッドやテクスチャー用パッドでいくらでもプラスできますので、ここでは素直に「当たり障りなく和音を演奏できる音色」を選ぶと良いと思います。

条件としては、

  • 音域による音色のバラツキが少ない
  • 不必要な音量&音色の変化がない

という観点で選ぶと良いでしょう。

メインのパッド

■ 低音用パッド

こちらは、パッドの低音部分を補強するための音色です。

なぜ低音用のパッドをプラスしているかというと、イントロやヴァースのようにシンセベースがいない部分で低音をしっかりと補強するためです。

このトラックを用意しておくことで、シンセベースの有無によってパッドの低音を抜き差しすることができ、低音の余分なだぶつきを軽減することができます。

また、音色面でも低音が安定して出せるものを選んでおくことで、パッドのみでもアレンジ全体をしっかり支えることができます。

低音用パッド

■ 高音用パッド

こちらは、パッドにキラキラした高音の伸びをプラスするための音色です。

メインのパッドは、和音を鳴らすという役割を優先させる都合上、音色自体は無難で地味なものになりがち。

それを補うために、高域のきらびやかなサウンドもつ高音用パッドを用意してレイヤーしてあげましょう。

もちろん、楽曲のアレンジ的にきらびやかな高音が必要ない場合は無理に足す必要はありません。

高音用パッド

■ テクスチャー用パッド

必要に応じてテクスチャー用パッドをプラスするのも良いでしょう。

動きをもったテクスチャーをパッドにプラスすることで、単調になりがちなパッドに動きをプラスすることができます。

「それなら、元から動きのあるパッドの音色を使えばいいんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、そのような音色は時間の経過にともなう音量や音色の変化が強すぎて、安定してコードを鳴らし続けるのがむずかしいんですね。

なので、メインのパッドは比較的無難なものを使い、テクスチャー用パッドで動きをプラスするのが効果的です。

テクスチャー用パッド

Native Instruments「KINETIC METAL」はテクスチャー用としてオススメ!

 

ちなみに、全てを足し合わせるとこんな感じになります。

全てのパッドを足したもの

サチュレーションの付加

ドロップなどのハイエナジーなパートで使用するシンセコードを、さらにガッツリしたパワフルなサウンドへと進化させる方法があります。

それが「サチュレーション」です。

サチュレーションとは「歪み」のこと。

音をあえて歪ませることで、パワフルなニュアンスをプラスするためのエフェクトですね。

エレキギターなどで使用する「オーバードライブ」や「ディストーション」などと同じ歪み系エフェクトの一種。

シンセコードを軽く歪ませることで倍音成分をプラスし、よりギラギラしたパワフルなサウンドへ進化させることができます。

サチュレーションの適用方法ですが、

  • シンセ内部でかける
  • 外部エフェクターを使う

の2種類の方法がありますが、可能ならシンセ内部でかけた方が無駄に音質が劣化せず良いと思います。

今回は、Omnisphereに内蔵される「WAVESHAPER」を使ってサチュレーションをプラスしてみました。

サチュレーションなし

サチュレーションあり

フィルター処理

楽曲の展開に合わせて、パッドプラックシンセコードなどをフィルターでスウィープさせるのも良い方法です。

とくにEDMでは、ビルドアップ部分の盛り上がりに合わせてフィルターを徐々に開いていくことで、より大きな盛り上がりを演出するのがオススメ。

静かな音色から派手な音色へと断続的に変化させて、ビルドアップらしい盛り上がりを作っていきましょう!

フィルターを使ってビルドアップを盛り上げる

 

 

まとめ

というわけで、コードパートの作り込み手順とテクニックを解説しました。

今日ご紹介したテクニックはどれもすぐに実践できるものばかりだったと思います。

とくに、レイヤーやサチュレーションは上手に使えばサウンド全体に厚みをプラスしてくれる心強い味方

効果的に取り入れて、充実したアレンジを目指していきましょう!

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