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キーボードのサウンドメイク基礎④:ハモンドオルガンのサウンドメイクを理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。

今日は、ハモンドオルガンのサウンドメイクについて解説していきます。

  • ハモンドオルガンのサウンドメイク手順
    • 楽器の選定
    • アンプ&キャビネットの設定
    • ドローバーの設定
    • パーカッションの設定
    • ビブラート&コーラスの設定
    • レスリー・スピーカーの回転数設定
    • 全体の微調整

数あるキーボードの中でもとりわけ複雑な機構を持つハモンドオルガン。

どのような機能があって、どう使えば良いのか?

どんな手順でサウンドメイクすれば良いのか?

詳しく解説していきますので、楽しく学んでいきましょう!

 

キーボードのサウンドメイク基礎④:ハモンドオルガンのサウンドメイクを理解しよう!

キーボードのサウンドメイク基礎④:ハモンドオルガンのサウンドメイクを理解しよう!

ハモンドオルガンのサウンドメイク手順

ハモンドオルガンのサウンドメイク手順は以下のとおりです。

  1. 楽器の選定
  2. アンプ&キャビネットの設定
  3. ドローバーの設定
  4. パーカッションの設定
  5. ビブラート&コーラスの設定
  6. レスリー・スピーカーの回転数設定
  7. 全体の微調整

早速詳しくみていきましょう!

■ 1. 楽器の選定

まずは、どのモデルの楽器を使うのかを選んでいきましょう。

例えば、Native Instruments社の「Vintage Organs」では、5つのモデルから好きなオルガンを選択できます。

また、特定のモデルをエミュレートした音源などもリリースされているので、欲しいサウンドに合わせて選ぶとよいでしょう。

ここでは、ハモンドオルガンの代表機種3種の音を聴き比べてみます。

Vintage Organ:Tonewheel Organ B3

Vintage Organ:Tonewheel Organ C3

Vintage Organ:Tonewheel Organ M3

今回は最もベーシックな「Tonewheel Organ B3」を使って音作りを進めていきます。

ハモンドオルガンの種類については以下の記事を参考にしてください。

■ 2. アンプ&キャビネットの設定

次に、アンプ&キャビネットの設定をしていきましょう。

ハモンドオルガンでは「レスリー・スピーカー」を使うのが一般的ですが、ロックなど一部のジャンルではギターアンプベースアンプを繋いで演奏することもあります。

どんなアンプを使うかによってサウンドの方向性も全く変わってきますので、このタイミングで選んでおきましょう。

もちろん、アンプを通さないDI経由のサウンドも選択できます。

Leslie

Brit 60s

Chief V-30

UK 70s

Tweed Green

Tweed Alnico

Bass-WR

DI

■ 3. ドローバーの設定

アンプが決まったら、次にドローバーの設定をしていきましょう。

ドローバーはユーザーが任意に設定することができるほか、「ファクトリープリセット(工場出荷時のプリセット)」としていくつかのセッティングがあらかじめ用意されています。

慣れないうちはこの「ファクトリープリセット」を使うとよいでしょう。

ハモンドオルガンでは、手鍵盤左側にある黒い鍵盤がプリセット選択用の鍵盤となっており、キーを押すことで音色を切り替えることができます。(この鍵盤は音を出しません。)

各キーの役割は以下の通りとなっています。

  • 「C」:キャンセルキー(すべてのドローバーをリセット)
  • 「C#」〜「A#」:ファクトリープリセット※
  • 「B」:鍵盤上部にあるドローバーの設定

※実機のB3には上下の鍵盤それぞれに2組のドローバーが備え付けられており、「A#」と「B」のキーでその設定を切り替えることができます。

Native Instrumentsの「Vintage Organs」では、上記の黒鍵盤に相当する部分が「C0」〜「B0」までのキースイッチとして割り当てられているほか、音源中央部分のダイヤルを回すことでもプリセット切替えが可能です。

それぞれのプリセットを聴き比べてみましょう。

プリセット1(C0)

キャンセルキー。すべてのドローバーがオフ。(00 0000 000)

この状態では音は出ません。

プリセット2(C#0)

プリセット1の状態から後述の「パーカッション」のみオンにした状態。

木琴のような「コンッ」というアタック音が鳴ります。

プリセット3(D0)

基音のみで構成された「メロウ 8va」セッティング。(00 8000 000)

プリセット4(D#0)

基音+オクターヴ下のセッティング。(80 8000 000)

左手でのベース演奏や、和音のコンピングなどで用いる。

プリセット5(E0)

プリセット4から、基音の2オクターブ上の倍音を足したセッティング。(80 8008 000)

プリセット6(F0)

本家B3のファクトリープリセットに含まれているセッティング。

(下鍵盤:00 7373 430、上鍵盤00 8740 000 )

プリセット7(F#0)

本家B3のファクトリープリセットに含まれているセッティング。

(下鍵盤:00 4544 220、上鍵盤:00 4544 222 )

プリセット8(G0)

本家B3のファクトリープリセットに含まれているセッティング。

(下鍵盤:00 6644 322 上鍵盤:00 5403 000 )

プリセット9(G#0)

下鍵盤は「デフォルト・ジャズ」セッティング。(88 8000 000)

上鍵盤はそれに倍音を足して明るいサウンドにしたセッティング。(88 8555 500 )

後述する「コーラス」も有効になっています。

プリセット10(A0)

下鍵盤はベース演奏用セッティング。(85 8000 000)

上鍵盤は「デフォルト・ジャズ」セッティングのバリエーション。(88 8000 008)

後述する「コーラス」も有効になっています。

プリセット11(A#0)

下鍵盤はベース用セッティング。(80 8000 000)

上鍵盤は「デフォルト・ジャズ」セッティング。(88 8000 000)

後述する「コーラス」も有効になっています。

プリセット12(B0)

プリセット11の状態から、後述の「パーカッション」をオンにした状態。

「コーラス」はオフになっています。

今回は、ハモンドオルガンらしいサウンドの代表でもある「プリセット12」から加工していこうと思います。

■ 4. パーカッションの設定

パーカッションとは、その名の通り打楽器のようなアタック音を追加する機能です。

これをオンにすることで、音の立ち上がりが明瞭になり、和音のコンピングやメロディ演奏に威力を発揮します。

パーカッション設定部分には4つのボタンが搭載されており、それぞれ以下のような役割になっています。

  • PERCUSSION:パーカッション機能のオンオフスイッチ
  • PERCUS VOLUME:打音の強さ
  • PERCUS DECAY:打音のディケイ(減衰加減)
  • PERCUS HARMON:打音の倍音(第2倍音または第3倍音から選択)

パーカッションなし

パーカッションあり

■ 5. ビブラート&コーラスの設定

次に、ビブラートやコーラスの設定をしていきましょう。

純粋なビブラートか、ビブラートの波をずらしてコーラス効果を得るかを選択してかけることができます。

ビブラート設定部分のダイヤルを回すことでセッティングを切り替えられます。

この時、「V」と書いてあるものがビブラート、「C」と書いてあるものがコーラスになります。

欲しいサウンドに合わせて選択すると良いでしょう。

ビブラート&コーラスなし

ビブラートあり

コーラスあり

■ 6. レスリー・スピーカーの回転数設定

次に、レスリー・スピーカーの回転数を設定していきます。

キャビネット内部で回転しているスピーカーユニットの速度を切り替えることで、うねりのスピードを調整するわけですね。

「SLOW」と「FAST」の2種類をスイッチで切り替えることができます。

スイッチを切り替えると徐々にスピードが変化していき、時間をかけてサウンドが変化していきます。

SLOWからFASTへ切り替えたサウンド

■ 7. 全体の微調整

最後に、全体を微調整していきましょう。

以下の4点を中心に調整を行いますが、もちろん必要がなければやらなくてOKです。

  • アンプの設定
  • ドローバーの設定
  • パーカッションの設定
  • ビブラートやコーラスの設定

また、イコライザーコンプリバーブなどのスタジオエフェクトも、このタイミンングでかけるのが良いでしょう。

例によってスタジオエフェクトに関する考え方はアコースティックピアノエレクトリックピアノと一緒ですのでここでは割愛します。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

というわけで、ハモンドオルガンのサウンドメイクについて解説しました。

ドローバーやレスリー・スピーカーなど、オルガンならではの機構が盛りだくさんでしたね。

今日ご紹介した手順とポイントを参考に、そのコツをしっかりマスターしていってください!

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