ジャンル別ビートメイク⑦:カントリー&ロカビリーのビートを理解しよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、軽快な2ビートが魅力の「カントリー&ロカビリー」について解説していきます。
- カントリー&ロカビリーの特徴
- カントリー&ロカビリーのリズムパターン
- カントリー&ロカビリーの音色選び
- カントリー&ロカビリーの打込みのポイント
カントリーは、ブルースと対をなす白人発祥の音楽。
アメリカの伝統音楽をベースとした親しみやすい曲調が魅力です。
ブルースとともに、後のロックやポップスに多大な影響を与えた重要なジャンルですので、しっかりと学んでいきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
カントリーの例:Johnny Cash『Big River』
カントリー&ロカビリーの基本
カントリー&ロカビリーの特徴
カントリーは、1950年代にアメリカの開拓地で生まれた白人発祥の音楽です。
2ビートを基調とした軽快なビートと明るい曲調で、今もなお多くのミュージシャンに影響を与え続けています。
また、その派生ジャンルであるロカビリーは、ウェスタンスタイルのカントリーである「ヒルビリー」と、「ロックンロール」を掛け合わせたジャンル。
そのリズムも、カントリーと共通するものが多いですね。
そんなカントリー&ロカビリーの特徴は以下の通りです。
- 2ビートを基調とした軽快なビート
- ジャズとロックの要素が混じったリズム感
- 50年代らしいルーズな音色+ブラシの軽快さ
それぞれ詳しく解説します。
2ビートを基調とした軽快なビート
カントリー・ロカビリーのリズムは、2ビートを基調としたものが基本。
また、それをダブル・タイムで演奏したビートも数多く存在します。
1拍目&3泊目に演奏されるキックが醸し出すビートは、4拍子でありながらも「1・2・1・2」と軽快なリズム感を生み出します。
2ビートのカントリー
ダブル・タイムのカントリー
2ビートにについての詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
ジャズとロックの要素が混じったリズム感
カントリー&ロカビリーのビートは、
- ハイハットが奏でるシンバル・レガートの音型
- キックによる強拍のアクセント
- 2&4拍打ちのスネア
など、ジャズとロック双方の特徴を併せ持っています。
これも、カントリー&ロカビリーのビートにおける大きな特徴です。
50年代らしいルーズな音色+ブラシの軽快さ
ブルース同様に、カントリー&ロカビリーも50年代のサウンドが良く似合います。
加えて、ブラシによる軽快なスネアの演奏も、カントリー&ロカビリーの特色の一つともいえるでしょう。
詳しい音の選定については後述します。
カントリー&ロカビリーのリズムパターン
それでは、カントリー&ロカビリーのリズムパターンをみていきましょう!
パターン①
カントリー&ロカビリーの基本となる2ビートスタイルです。
シンバル・レガートの音型と、2拍周期の軽快なキック&スネアが特徴的ですね。
パターン②
パターン①をベースに、ハイハットのリズムをスネアのリム(縁)に置き換えたパターンです。
パターン③
ダブル・タイム(倍テン)で演奏した2ビートです。
カントリーらしい軽快さがより助長されています。
パターン④
ブラシで3連のリズムを刻みながら、サイドスティックで2&4拍目のアクセントを演奏するパターンです。
スローテンポなカントリーにも良く合います。
パターン⑤
スネアでビートを刻みながら、ダブル・タイムで演奏するパターンです。
こちらも、カントリーらし軽快さが満載ですね。
パターン⑥
パターン⑤のスネアをブラシに置き換えたパターンです。
カントリー&ロカビリーの打込み
カントリー&ロカビリーの音色選び
カントリー&ロカビリーの音色の特徴は、「50年代らしいルーズな音色+ブラシの軽快さ」でしたね。
ブルース同様カントリー&ロカビリーでは、50年代のドラムサウンドが良く似合います。
ですから、ブルース・サウンドの特徴である
- 少し低めのピッチ(音程)
- ルーズなアタック(打音)
- 強めのルーム感(余韻)
これらに加えて、ブラシのサウンドをプラスしていくと良いでしょう。
ドラムキット本体は、基本的に「シャッフル・ビート」などのブルースと同じキットを使ってOK。
それに加えて、ジャズ・ブラシ・キットなどからブラシの音だけ借りてくると良いでしょう。
キック
スネアドラム
ブラシ
タムタム
ハイハット
ライドシンバル
クラッシュシンバル
カントリー&ロカビリーの打込みのコツ
カントリー&ロカビリーのベロシティ
カントリー&ロカビリーのベロシティでは、2拍目&4拍目にアクセントがおかれます。
スネアはもちろん、同時に鳴らすハイハットにもアクセントを付けてあげましょう。(8ビートと同じ要領ですね。)
また、軽快なサウンドを実現すべく、メリハリのあるベロシティ設定を心がけましょう。
カントリー&ロカビリーのクオンタイズ
カントリー&ロカビリーでは、ブルース同様3連ウラのハイハットをルーズ目(ジャストよりプッシュ気味)に配置することで陽気なビートが表現できます。
また、3拍目のキックを若干プッシュ気味に演奏することで、軽快なグルーヴもプラスしましょう。
加えて、16分音符を刻む場合にはスウィングを用いてハネ感をプラスすることで、より軽快なサウンドを目指しましょう。
まとめ
というわけで、カントリー&ロカビリーについて詳しく解説しました。
シニア世代には根強いファンも多いカントリー&ロカビリーですが、様々な派生ジャンルのルーツとしても重要なジャンルです。
今日の記事を参考にしながら、様々なカントリー&ロカビリーのリズムを研究してみてください!
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