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ジャンル別ビートメイク④:ディスコ・ビートを理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、往年のディスコサウンドを象徴する「ディスコ・ビート」について解説していきます。

  • ディスコ・ビートの特徴
  • ディスコ・ビートのリズムパターン
  • ディスコ・ビートの音色選び
  • ディスコ・ビート打込みのポイント

ディスコは、ファンクやソウルミュージックから派生したダンスミュージック

ファンク同様ブラックミュージックを代表するサウンドですが、ファンクに比べて非常にシンプルで潔いビートも特徴のひとつです。

しっかりとマスターしていきましょう!

ディスコの代表曲:Chic『Good Time』

 

ディスコ・ビートの基本

ディスコ・ビートの基本

ディスコ・ビートの特徴

ディスコ・ビートとは、その名の通り「ディスコ」でのダンスを目的とした音楽ジャンル。

ファンクやソウルをルーツに持つブラックミュージックの一種ですが、その一方で、ハウスやトランスなど4つ打ち系ダンスミュージックのルーツでもあります。

そんなディスコ・ビートの特徴は以下のとおりです。

  • ウラ拍にアクセントを感じる「裏ノリ
  • 4つ打ちを基本とするシンプルなビート
  • ファンク以上にタイトでドライな音色

それぞれ詳しく解説します。

■ ウラ拍にアクセントを感じる「裏ノリ」

ファンク・ビートの解説記事でもお伝えした通り、黒人発祥の音楽は原則として全て「裏ノリ」

ディスコ・ビートも例外ではありません。

ハイハットやライドは、「裏打ち」または「裏拍にアクセント」が基本となります。

■ 4つ打ちを基本とするシンプルなビート

ディスコ・ビートは、4つ打ちのキックと2&4拍目のスネアを基本とする非常に潔いビート

ディスコでのダンスを目的としているので、ビート感がわかりやすいシンプルなリズムが特徴です。

■ ファンク以上にタイトでドライな音色

こちらについては、例によって後述の「ディスコ・ビートの音色選び」で詳しくご説明します。

ディスコ・ビートのリズムパターン

それでは、ディスコ・ビートのリズムパターンをみていきましょう!

先ほどもお伝えしたとおり、ディスコ・ビートでは

  • 4つ打ちのキック
  • 2&4拍目のスネア

を基本とした、「8ビート」または「16ビート」が中心となります。

パターン①

4つ打ちのキックと2&4拍目のスネアに加えて、裏打ちのハイハットのみという非常にシンプルなパターン。

ディスコ・ビートがいかにシンプルかが分かりますね。

パターン②

こちらはオーソドックスな4つ打ち8ビートをベースに、裏拍のハイハットをオープンして裏ノリ感を強めたパターンです。

パターン③

パターン②をベースに、アタマ拍のハイハットで16ビートを表現したパターンです。

パターン④

パターン②のハイハットを、ライド+カップでの演奏に切り替えたパターンです。

パターン⑤

ウラ拍のハイハットを16分音符で刻んだディスコの定番パターンです。

アクセントこそついていませんが、ウラ拍のハットは若干強めを意識するとよいでしょう。

パターン⑥

ハイハットをオルタネートで刻んだ16ビートパターンです。

こちらもウラ拍のハットはアクセント気味がグッドです。

パターン⑦

パターン⑥をベースに、ウラ拍のアクセントを強調したパターンです。

パターン⑧

パターン④をベースに、16分ウラにスネアのゴーストノートをプラスして16分フィールをプラスしたパターンです。

 

ディスコ・ビートの打込み

ディスコ・ビートの打込み

ディスコ・ビートの音色選び

前述のとおり、ディスコ・ビートでは「ファンク以上にタイトでドライな音色」が特徴となります。

具体的には、

  • 非常に短いテール(余韻)
  • リバーブ感の薄いドライな音
  • ボフっとしたピッチの低いスネア

が特徴的。

冒頭でご紹介した「Good Time」でもそのような音色が使用されていることがお分かりいただけるかと思います。

ディスコ用のキットをお持ちの方はそちらを使用してもよいですし、ファンク・キットやポップ・キットなどを加工して作るのもオッケーです。

今回は以下のような音色を選んでみました。

キック

スネアドラム

タムタム

ハイハット

ライドシンバル

クラッシュシンバル

ディスコ・ビート打込みのコツ

■ ディスコ・ビートのベロシティ

ディスコ・ビートのベロシティ最大の特徴は、やはり裏拍ハイハットのアクセントでしょう。

これにより、「裏ノリ」感を十分に強調していくことがポイントです。

また、4つ打ちキックは極力均等なベロシティで打ち込んであげることもポイントですね。

今回はあえて3拍目だけを強めることで、1拍目アクセントよりも柔らかいグルーヴを目指しました。

■ ディスコ・ビートのクオンタイズ

ディスコ・ビートでは、極端なレイドバックは用いず、あえてジャスト目に打ち込んであげることで淡々としたビートを表現します。

唯一、16ビートを演奏する場合は、16分ウラをスウィングで遅らせてあげるとよい感じのグルーヴに仕上がります。

 

まとめ

というわけで、ディスコ・ビートについて詳しく解説しました。

シンプルなビートではありますが、裏ノリに特化したハイハットやその音色にはディスコ・ビートらしい特徴が見てとれたかと思います。

とくに、タイトでドライなサウンドが決め手となりますので、お手持ちの音源を研究しながら音作りを楽しんでいただければ幸いです!

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