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グルーヴの要!シンセベースのアレンジ&音作りテクニックを徹底解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、シンセアレンジを構成する代表的な音色のうち、シンセベースのアレンジと音作りについて解説していきます。

  • シンセベースの役割
  • シンセベースのアレンジ方法
  • シンセベースのフレーズ例
  • シンセベースの音作り方法

など、グルーヴィーで安定感のあるベースサウンドを作り上げていくために必要な知識を詳しくお届けします。

シンセアレンジを構成する各パートの概要については、以下の記事をご覧ください。

基本的なシンセアレンジテクニックを使ったプログレッシブハウスのDEMO

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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シンセベースの役割とアレンジ方法

シンセベースの役割とアレンジ方法

シンセベースの役割

一般的なベース同様、シンセベースは楽曲の低音部支える非常に重要なパートです。

しかし、シンセベースにはもうひとつの大切な役割があります。

それは、楽曲にグルーヴを与えること。

ハウスのような4つ打ち音楽では、シンプルなリズム故にドラムセクションだけでは楽曲のグルーヴを表現するにはやや不十分なことも。

とくにキックは、ひたすら四分音符で刻むだけのわりきったリズムパターンですので、ベースのリズムをプラスすることでグルーヴ感を補ってあげると良いでしょう。

キックだけの場合

キック+ベース

シンセベースのアレンジ法

淡々とルートを刻むだけも十分かっこいい

シンセベースは各コードのルートを淡々と刻むだけでも十分かっこいいアレンジに仕上がります。

往年のダンスミュージックでは、動きのあるシンセベースを多く聞くことができますが、最近のトレンドとしては、ひたすらルートを刻んでいるだけのシンプルなサウンドが多い印象。

動きのあるベースラインはエレキベースに任せて、シンセベースはリズム主体のシンプルなアレンジにする方が今風のサウンドに仕上がります。

裏ノリを意識する

ハウスはもちろん、R&B、ソウルファンクHipHop、はたまたロックンロールまで、いわゆるダンスミュージックは全て「裏ノリ」です。

これらのジャンルは全てブラックミュージックからの派生であり、黒人音楽のグルーヴが「裏ノリ」を基本としているからですね。

ですから、シンセベースにおいても、当然「裏ノリ」を意識したパターンを刻んであげるといいでしょう。

裏ノリを意識したフレーズの例をいくつかご用意しましたので、参考にしてみてください。

8分裏パターン

8分裏オクターブパターン

シンコペーションパターン(2拍ループ)

シンコペーションパターン(2小節ループ)

 

シンセベースの音作り

シンセベースの音作り

ここからは、オーソドックスなシンセベースの音作りの例をご紹介していきます。

Native Instruments社のMassiveを例に、各パラメータの設定方法を学んでいきましょう!

オシレータ

オシレータは、音色の根幹をなすメインのオシレータと、低音補強用としてサブのオシレータ(通称:サブベース)を組み合わせると良いでしょう。

それぞれのセッティングは以下の通りです。

メインのオシレータ

こちらは、音程感やパワー感を決める主役のオシレータです。

ノコギリ波、矩形波など倍音の多いものを選択し、ユニゾンでデチューンするとパワフルなサウンドに仕上がります。

サブのオシレータ(サブベース)

メインオシレータのオクターブ下で低音の補強を行うオシレータです。

サブベースを入れることでベースの重心が下がり、安定感のある低音サウンドを作ることができます。

さりげなく低音を補強したいならサイン波や三角波など倍音の少ないものを、よりパワー感を出したいならノコギリ波や矩形波を使うと良いでしょう。

エンベロープ

リズム感の際立つ、アタックのしっかりしたベースサウンドを作るためには、アンプリチュードエンベロープとフィルターエンベロープの2種類のエンベロープを使って音作りしていきましょう。

アンプリチュードエンベロープ

グルーヴ感を出しやすいよう、アタックを強調したセッティングにしていきます。

  • アタック早め
  • ディケイ早め
  • サスティン小さめ

を基本に、立ち上がりが早く直後に減衰するエンベロープを作っていきましょう。

フィルターエンベロープ

フィルターセクションにロードしたローパスフィルターのカットオフを、エンベロープでコントロールしていきます。

アンプリチュードエンベロープ同様

  • アタック早め
  • ディケイ早め
  • サスティン小さめ

で、アタック感を重視したセッティングにしましょう。

軽めにレゾナンスをあげてあげると、より輪郭のはっきりしたサウンドに仕上がりますが、やりすぎるとビヨビヨしたコミカルなサウンドになってしまいますのでほどほどに!

 

まとめ

というわけで、シンセベースのアレンジと音作りについて、詳細を解説しました。

ダンスミュージックにおいて何よりも大事なのが「グルーヴ」

ベースは、楽曲のグルーヴ感を司る非常に重要なパートとなりますので、今日の記事を参考にノリの良いグルーヴ感あふれるベースパートを作ってみてください。

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