ジャンル別ベースアレンジの予備知識:各ジャンルを特徴づける最大の要因とは?
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、ジャンル別ベースアレンジの予備知識として、ジャンルを特徴づける最大の要因について解説していきます。
- ジャンルを特徴づける最大の要因
- ジャンルによって変わること、変わらないこと
- 打込みにおけるジャンルごとの違い
ロック、ファンク、ブルース、ジャズ、ラテンなどなど、世の中にはさまざまなジャンルが存在します。
それらの違いはどこから生まれるのか?
ジャンルの特徴をとらえたベースラインを作るためにはどの部分にフォーカスすれば良いのか?
その本質に迫りながら、ジャンル別ベースアレンジを効果的に学習するためのヒントをお届けしていきます。
ぜひご活用ください!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
ジャンル別ベースアレンジの予備知識:各ジャンルを特徴づける最大の要因とは?
ジャンルを特徴づける最大の要因
まず、ジャンルによるベースアレンジの違いはどこから生まれるのか?ということについて考えていきましょう。
ジャンルによってさまざまなベースラインを聴くことができますが、その違いを生んでいる要因は思いのほかシンプル。
じつは、ジャンルによる違いはそのほとんどが「リズム」に起因するものなんです。
(一部、特有のコード進行を持ったジャンルなどもありますが。)
ドラムと共に楽曲のリズムを牽引するベースは、必然的にドラムに寄り添ったプレイをすることになります。
ジャンルごとに異なるリズムを演奏するドラムのように、ベースにおいてもそのジャンルらしいリズムを取り入れることでスムーズにアレンジすることができるようになるわけですね。
例えば、いくつかのジャンルのベースラインを聴いてみましょう。
いずれも「Am」のワンコードだけですが、リズムの違いだけで各ジャンルの雰囲気を出すことに成功しているのがお分かりいただけると思います。
ロックのベースライン
ファンクのベースライン
ラテンのベースライン
このように、ジャンル別ベースアレンジにおいてはリズムにフォーカスすることがとても重要になってきます。
ジャンルによって変わること、変わらないこと
ここからは、ベースアレンジの各要素の中から、ジャンルによって変わるものと変わらないものに分類しながら理解を深めていこうと思います。
ジャンル別ベースアレンジにおいて、変わるものと変わらないものは以下の通りです。
変わるもの | 変わらないもの |
リズムパターン | ルートの演奏という本質 基本的なリズム付けのお作法 ベースラインの動かし方 |
ドラムのリズムが変わる以上、ベースのリズムが変わるのは必然ですね。
とはいえ、このことは「ドラム(とくにキック)のリズムに寄り添ったアレンジをする」というベースの本質から逸脱したものでないことがお分かりいただけると思います。
つまり、どんなにリズムが変わっても「基本的なリズム付けのお作法」は全く変わらないということです。
また、ルートの演奏やベースの動かし方といった基本テクニックについても、ジャンルによって変わることはありません。
したがって、これまでに解説したアレンジの基本をしっかりマスターしていれば、ジャンル別のベースアレンジ習得は難しくないということ!
ジャンル別アレンジを学習していく過程では、ジャンルによる表面上の違いにとらわれず、基本をよく理解した上でそれを応用しながら習得するということが大事になってきますので、しっかり覚えておいてくださいね!
ベースアレンジの基本についての理解に自信がない場合は、一旦カリキュラムをさかのぼって以下の記事やセミナーを学習されることをオススメします。
【ベースアレンジ基本テクニック】
- アレンジにおけるベースの役割と音域設定
- ルート弾き
- リズム付けのお作法
- 動きのあるベースラインの作り方
【セミナー】ベース講座②:自然なベースライン作りとモックアップの基本をマスターしよう!
ベース講座第2回となる今回は、ベーストラック製作を行う上で身につけておきたい基本テクニックを徹底解説。ベースの役割を意識したアレンジ法、リズム付け、動きのあるベースラインの作り方まで、あらゆるジャンルに通じるアレンジの基本をレクチャーします。また、ベースの打込みテクニックについても詳しく解説!グルーヴィーなベーストラックを作るための各種テクニックをお伝えしていきます。お楽しみに!
打込みにおけるジャンルごとの違い
今度は、打込みをする場合にジャンルごとにどのような違いが生まれるのかを見ていきましょう。
リズムパターンが変わる以上、打込み方もそれぞれ微妙に変わってきます。
しかし、アレンジ同様本質的にはこれまでに学んだ基本テクニックを応用して行うことになります。
したがって、以下の各種テクニックをしっかりと頭に入れておくようにしておきましょう。
【ベースモックアップ基本テクニック】
- ベロシティ
- クオンタイズ・トラックディレイ
- デュレーション
- 各種アーティキュレーション
- ベースのサウンドメイク手順
あえて最も違いが出る部分を挙げるならばサウンドメイクでしょうか。
もちろん、サウンドメイクの手順そのものについては変わりませんが、実践部分については各ジャンルごとに詳しく解説予定ですので、ぜひお楽しみに!
まとめ
というわけで、ジャンル別ベースアレンジを学ぶ上での予備知識をお届けしました。
重要なポイントは、どのジャンルであっても本質は変わらないということです。
基本を理解した上で学習することで習得スピードも格段にアップしていきますので、過去の記事やセミナーもご活用いただきながら効率よく学んでいただければ幸いです。
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