ジャンル別ベースアレンジ⑦:スカ・レゲエのベースアレンジ&打込みテクニック!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、スカ・レゲエのベースアレンジ&打込みテクニックについて解説していきます。
- スカ・レゲエにおけるベースラインの特徴
- スカ・レゲエのサウンドメイク
- スカ・レゲエのベースライン例
ジャマイカ発祥の陽気でほのぼのした雰囲気が魅力のスカ・レゲエ。
そのベースラインは、シンプルながらも独特のリズム感を持っています。
そんなスカ・レゲエにおけるベースの特徴について詳しく解説していきますので、バッチリマスターしていきましょう!
ジャンル別ベースアレンジ⑦:スカ・レゲエのベースアレンジ&打込みテクニック!
スカ・レゲエにおけるベースラインの特徴
まずは、スカ・レゲエにおけるベースラインの特徴を見ていきましょう。
【スカ・レゲエにおけるベースの特徴】
- シンプルな連打系リズム
- ややルーズなタイム感
スカやレゲエのベースは、8分音符や4分音符による極めてシンプルなリズムが特徴です。
スカ・レゲエのドラムの特徴である「ワン・ドロップ・フィール」を補完するように、連打系ベースで低音を支えていきます。
譜ヅラはシンプルな8分や4分で記譜されますが、実際の演奏時には正確なリズムを刻むのではなくややルーズ目に演奏し南国らしいおおらかな雰囲気を演出するのがコツです。
スカ・レゲエというジャンルそのものや、そのリズムの特徴については以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。
スカ・レゲエのサウンドメイク
スカやレゲエでは、エレキベースを用いた演奏が一般的です。
そのサウンドは作り込みすぎないナチュラルなクリーントーンを使うと良いでしょう。
- ナチュラルなクリーンサウンド
- 指弾きによる演奏
ベースのモデルはプレシジョンベースでもジャズベースでも構いませんが、今回はファンク・ディスコの記事でご紹介したジャズベースを使ったクリーントーンのセッティングで進めていきます。
音源の設定
クリーントーンの音色をコントロールしやすいジャズベースのアクティブタイプを選択、奏法は指弾きを選びましょう。
ナチュラルなクリーントーンを実現する上で、プリアンプのイコライザーは中域をほんのすこし抑える程度にとどめています。
音源の設定
アンプ&エフェクターの設定
次に、アンプ&エフェクト周りをみていきましょう。
今回は外付けプリアンプによるライン録りを想定し、「Bass Pro」のアンプヘッドのみ使用しています。
歪みは一切なしでクリーンなサウンドを目指しました。
アンプヘッドを通したことで高域のアタック感が強く出すぎたため、イコライザーで軽く押さえています。
グラフィックイコライザーでは低域のダブつきをカットしています。
アンプヘッドの設定
スカ・レゲエのベースライン例
スカ・レゲエのベースライン例を3パターン見ていきましょう。
パターン①
ベース&ドラム
ベースのみ
フレーズの特徴
ゆったりした8分フィールの連打系フレーズです。
レゲエ・ビートの特徴である「ワン・ドロップ・フィール」によるキックを補完するように、2拍目&4拍目アタマを除いた部分に8分音符をあしらっています。
基本的にはルート弾きで構いませんが、コードチェンジの直前などにはコードトーンやアプローチノートを挟み込むと良いでしょう。
打込みのポイント
その他のジャンルとは違い、ウラ拍のルーズ感がポイントになってきます。
ウラ拍はややレイドバック気味に、かつベロシティを強めに打込むことで独特のゆったりした雰囲気を醸し出します。
休符部分にはゴーストノートをあしらってグルーヴ感を出していきましょう。
パターン②
ベース&ドラム
ベースのみ
フレーズの特徴
こちらはファンクのリズムを取り入れたレゲエの派生系ビートになります。
ファンクらしい16ビートの刻みを意識してリズムを刻みます。
こちらもパターン①同様、基本はルート弾きをしながらコードチェンジ直前にコードトーンやアプローチノートをあしらうと良いでしょう。
打込みのポイント
こちらもレゲエらしいルーズさを演出する上で、16分ウラのベロシティを強めに打込んでいきます。
休符部分にはゴーストノートをあしらうのもお忘れなく!
パターン③
ベース&ドラム
ベースのみ
フレーズの特徴
こちらはスカのリズムに合わせたパターンです。
2拍目&4拍目の「ワン・ドロップ・フィール」によるアクセントを感じながら、4分音符を刻んでいきます。
ルートを中心に、コードトーンやスケール&アプローチノートをあしらって動きのあるベースラインを目指しましょう。
打込みのポイント
「ワン・ドロップ・フィール」による2拍目&4拍目のキックに合わせてベースのベロシティも強めに打込みます。
それ以外は基本に忠実に打込めばOKです。
まとめ
というわけで、スカ・レゲエのベースラインについて詳しく解説しました。
シンプルな連打系フレーズながらも、独特のルーズさがポイントのベースラインでしたね。
曲の雰囲気やテンポによって気持ちの良いルーズ加減も変わってきますので、さまざまなパターンを試しながらしっくりくるポイントを探ってみてください!
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